株価暴落どうすればいいかを6月10日米CPIの分岐で解説する記事のアイキャッチ

2026年6月5日(金)の夜、米国株が大きく崩れました。

ナスダックは4%を超える下落。半導体株に至っては、米国の主要半導体株約30銘柄をまとめた株価指数「SOX指数」(半導体業界の体温計のようなもの)が、1日で10%も沈みました。SNSでは「暴落」がトレンド入りし、「積立やめたほうがいい?」という声があふれています。

僕は投資歴10年で、保有株の多くがこの直撃を受ける側です。週明けには含み資産が数百万円単位で減る見込み。それでも、僕は売らないと決めています。

この記事では、「何が起きたのか」「なぜ良いニュースで暴落したのか」「これからどうすればいいのか」を、初心者にもわかるように順番に整理します。

そして結論を先に言うと、目先の分かれ目は「6月10日(水)の夜に発表される米CPI(消費者物価指数)」です。

なぜそこが分水嶺なのか。僕自身はどっちに賭けていて、どう動くつもりなのか。そして想定が外れたら何をするのか。そこまで突っ込んで書きます。

今回は、コツコツ積立派の相棒「よわび」の質問にも答えながら進めます。同じ不安を持っている人は、よわびのセリフを自分の質問だと思って読んでください。

数字は2026年6月6日時点のものです。

まず何が起きたのか:数字で整理

2026年6月5日の株価暴落サマリー|雇用統計17.2万人増とナスダック4%安・SOX10%安

6月5日に起きたことを、まず一覧表で見てください。

指標 6/5の結果 何を意味するか
米雇用統計(5月分) +17.2万人 予想(9万人前後)のほぼ2倍
ナスダック総合 -4%(25,709) 約1年ぶりの下落率
半導体株指数(SOX) -10% 時価総額180兆円が1日で消失
VIX(恐怖指数) 21台 市場が警戒モードへ
日経平均 66,588円(-882円) 下げの本番は週明けから
日経先物(シカゴ) 64,000円近辺 2,500円安スタート示唆(週末時点)

つまり震源は米国です。日本株の本格的な下げはむしろ「週明けから」が想定されます。

よわび

よわび
ちょっと待って。雇用が増えるのって、良いニュースじゃないの?なんでそれで暴落するの?
つよび

つよび
そう、そこが今回の核心。「良いニュースが悪いニュースに化けた」んだよ。仕組みを順番に説明するね。

なぜ「良い雇用統計」で株価が暴落するのか

良いニュースが悪いニュースになる仕組み

良い雇用統計で株価が暴落する仕組み|インフレ再加速と利上げ観測の因果フロー図解

カラクリはシンプルです。「景気が強すぎると、金利が下がらなくなる」から。

市場はこれまで、「いずれFRB(米国の中央銀行)が利下げしてくれる」という期待を支えに上昇してきました。金利が下がれば、企業はお金を借りやすくなり、株の評価も上がりやすくなります。

ところが雇用が予想の2倍も強いと、話が逆転します。

景気が強い → 賃金が上がる → インフレが再加速しかねない → 利下げどころか「利上げ」が必要かもしれない。

実際、この統計を受けて市場は年内〜来年3月までに1回程度の「利上げ」を織り込み始めました。半年前には考えられなかった変化です。

しかも伏線はありました。直近4月の米CPIは前年比プラス3.8%と、市場予想をわずかに上回っていたんです。インフレ再加速の火種は、もともとくすぶっていました。

「良い雇用」が「金利上昇」に化けて、株を殴る。これが今回の構図です。

一番痛いのはAI・半導体株

金利上昇が直撃するのは、AI・半導体などのハイテク成長株です。

成長株の株価は「将来の利益への期待」でできています。金利が上がると、その将来の利益の価値が割り引かれて小さくなる。だから金利上昇局面では、期待で買われてきた銘柄ほど大きく売られます。

加えて、巨額に膨らんだAI関連の設備投資が「本当に回収できるのか」という疑念も、根っこにくすぶっています。

半導体指数だけが10%安と突出して沈んだのは、偶然ではありません。今まで一番買われてきた場所が、一番売られた。それだけの話です。

需給も重かった:信用買い残が過去最高

信用買い残6.39兆円過去最高が示す将来の売り圧力|株価暴落を増幅した需給要因

もうひとつ、日本株側の事情も正直に書きます。

東京・名古屋市場の信用買い残(借金で株を買っているポジションの残高)は、5月29日時点で6兆3,915億円。データがある1994年以降で過去最高でした。

信用買いは「期限内に売って返す」ことが前提のお金です。残高が積み上がっているということは、将来の売り圧力が積み上がっているのと同じ。

相場が好調なうちは問題になりません。でも急落が始まると、損失に耐えられなくなった投げ売りが連鎖しやすい。今回の下げが大きくなりやすい土壌は、もともとあったわけです。

「暴落の始まり」か「ただの調整」か:両方の見方を正直に

ここが一番知りたいところだと思います。先に言うと、僕は「どちらか断言できる局面ではない」と見ています。だからこそ、両方の根拠を並べます。

「調整で終わる」と見る理由

  • 今回の下げは「業績悪化」ではなく「金利観測の変化」が起点。AI関連企業の稼ぐ力そのものが崩れたわけではない
  • そもそも雇用が強い=実体経済は好調。景気後退で起きる暴落とは性質が違う
  • 過去の急落局面では、下げ始めから3日前後で一旦の自律反発が入ることが多い。今回に当てはめると、ちょうど6月10日前後
  • 日本株には6〜7月特有の下支えがある。6月に支払われる10兆円規模の配当が再投資に回る需給は、今回のショックでも消えていない(詳しくは日本株が7月まで強いと言われる理由で解説しています)

「まだ警戒が必要」と見る理由

  • 信用買い残が過去最高のまま。投げ売りの本番がまだ来ていない可能性がある
  • 金利の前提が「利下げ待ち」から「利上げ警戒」へ180度変わった。これは一時的なニュースではなく、相場の土台の変化かもしれない
  • 7月上旬には国内ETFの分配金捻出売り(例年1兆円規模)という売り需給が控える。反発しても7月アタマが戻り売りのピークになるという見方がある
  • 来週は重要イベントが立て込んでいて、波乱の燃料が多い(後述)

僕の見方

僕のポートフォリオはAI・半導体関連が中心なので、週明けは数百万円単位で含み資産が減る想定です。

それでも売らない理由は2つあります。保有銘柄の「業績の成長ストーリー」は今回のショックで変わっていないこと。そして、金利起点の急落は過去何度も「振り返れば押し目だった」を繰り返してきたことです。

2024年8月を覚えているでしょうか。日経平均が1日で12%下げる歴史的暴落がありましたが、数ヶ月で急落前の水準を回復しました。あのとき狼狽して売った人が一番損をしています。僕はあの日も売らずに耐えた側で、その経験が今回の判断の土台になっています。

ただし「下がっても平気」と「下がっても大丈夫なように備える」は別の話。僕は今回、現金比率が薄い状態でこの急落を迎えてしまいました。押し目で動ける弾がほぼ無い。これは正直、反省点です。

だからこの記事の後半で書く「現金余力の点検」は、自戒を込めたアドバイスだと思ってください。

分かれ目は6月10日(水)の米CPI

6月10日米CPIの2シナリオ分岐図|落ち着けば反発・強ければ二段安で6万3000円攻防
よわび

よわび
仕組みは分かったけど…で、結局これからどうなるの?僕たちはどうすればいい?
つよび

つよび
焦る気持ちは分かる。結論から言うと、分かれ目は水曜の夜。僕が何をどう見て、どっちに転んだらどう動くか、全部見せるよ。

なぜ「水曜のCPI」が分水嶺なのか。

今回の暴落の引き金は「インフレ再加速→利上げ」への恐怖でした。つまり市場が今一番知りたいのは、「インフレは本当に再加速しているのか?」という答え合わせです。

それを直接確かめられる最初の機会が、6月10日(水)日本時間21時30分に発表される5月分の米CPI(消費者物価指数)。タイミングとしてこれ以上ない位置にあります。

シナリオ①:CPIが落ち着いていた場合(僕のメイン想定)

「雇用は強かったけど、インフレはそこまで加速していない」となれば、利上げ恐怖は一気に和らぎます。

急落から3日前後という自律反発が入りやすいタイミングとも重なるので、安心感からのリバウンドが入りやすい。僕は体感で6割、こちらを本線に置いています。

急落が3日前後で止まりやすい理由|パニック売りから追証売り・売り枯れまでの流れ

💡 ワンポイント:なぜ急落は「3日前後」で止まりやすいのか

理由は「売らされる人の売りが、だいたい3日で出尽くす」からです。

1日目はショックによるパニック売り。2日目は信用取引の追証(おいしょう=追加保証金)が発生し、期日までに入金できない人の強制決済売りが出ます。そして3日目前後には、売りたい人・売らされる人が一巡して売り物が枯れる。そこに少しの買い戻しが入るだけで、株価は反発します。

ただし毎回ではありません。悪材料が続くと「3日では止まらない」ので、過信は禁物です。

ただし、ここが大事なところです。僕は「全部戻す」とは想定していません。

信用買い残という重しが残ったままなので、反発しても戻りは鈍いはず。「半値戻し〜7割戻しで一服」くらいのイメージで見ています。

このシナリオでの僕の行動は、先に決めてあります。

  • コアの保有株は何もしない(売らない・慌てて買い増しもしない)
  • 反発が伸びた局面で一部を利益確定し、現金比率を回復させる(押し目で動ける弾を作り直す)
  • 戻りの「中身」をチェックリストで確認する(次の章で詳しく書きます)

シナリオ②:CPIが強かった場合

逆に、CPIまで予想を上回ってくると「雇用もインフレも強い=利上げが現実味」となり、二段安のリスクが高まります。

反発を待たずに下値メドの攻防へ。日経平均なら予想PER17倍、およそ6万3,000円が試される展開です。PERは、株価が企業の利益の何倍まで買われているかを示すモノサシのこと。数字が小さいほど割安で、日経平均は過去、おおむね14~17倍のゾーンで底を打ってきました。だから17倍は「期待で膨らんだ分が剥げ落ちる水準」として意識されます。

この場合の僕の行動も、決めてあります。

  • それでもコアの現物は売らない(業績の成長ストーリーは崩れていないため)
  • ただし信用取引やレバレッジ型など「期限と強制決済があるポジション」だけは縮小する
  • 6万3,000円に近づいたら、現物・分割で拾い始める

想定が外れたと「認める基準」も先に決めておく

ここまで読んで「ずいぶん強気だな」と思った人もいるはずです。

その通りで、僕の本線はあくまで「これは調整であって、暴落の始まりではない」。だからこそ、自分の見立てが外れたときの基準をセットで持っておきます。

僕が「見立てが間違っていた」と認める基準は2つです。

  • 6万3,000円(PER17倍)を明確に割り込み、数日たっても戻らない
  • 反発局面で、売られたAI・半導体が買われず、銀行や内需などのバリュー株だけが買われ続ける

この2つが揃ったら、「金利ショックによる一時的な調整」ではなく「相場の主役交代=地合いの転換」と判断を切り替えます。そうなったら強気は捨てて、戻りを待って持ち高を減らす側に回る。

見立てに自信を持つことと、見立てに固執することは別物です。プロでも普通に外すのが相場なので、「外れたときの行動」まで決めて初めて、シナリオを持ったと言えると思っています。

僕のシナリオを1枚の表にまとめると

シナリオ①(本線・体感6割) シナリオ②(体感4割)
6/10のCPI 予想並み〜予想以下 予想を上回る
相場の想定 鈍い反発(半値〜7割戻しで一服) 二段安。63,000円(PER17倍)を試す
僕がやること 保有継続。反発が伸びたら一部利確して現金比率を回復 現物は握る。信用・レバレッジ型のみ縮小。63,000円から分割買い
警戒すること 反発の主役がバリュー株だけなら戻り売り警戒 63,000円割れ定着で「地合い転換」と判断切替

どちらに転ぶにせよ、発表を見てから考えるのが一番まずい。水曜の夜が来る前に、この表の「自分版」を紙に書いておいてください。

来週は重要イベントが4連発

2026年6月の重要イベントカレンダー|米CPI・メジャーSQ・スペースX上場・日銀会合・FOMC

実は来週、市場が荒れやすいイベントがCPI以外にも並んでいます。

日付 イベント 注目ポイント
6/10(水) 米CPI(5月分) ★最重要。インフレ再加速の答え合わせ
6/11〜12 メジャーSQ 先物・オプション精算で値が振れやすい
6/12(金) スペースX上場 公募750億ドル。換金売りが他銘柄に出やすい
6/15〜16 日銀会合 利上げの有無。円高なら日本株の逆風
6/16〜17 FOMC 新体制初会合。利上げ観測へのスタンス

これだけ並ぶと「怖い週」に見えますよね。実際ボラティリティ(値動きの荒さ)は高くなるはずです。

ただ、見方を変えればこの1週間で「金利」「需給」の不透明要因が一気に答え合わせされます。イベントを通過するたびに、霧は晴れていく。すべてが終わる6月17日以降に、相場の方向感は出やすくなると見ています。

反発しても油断しない:戻りが「本物」か見極める5つのチェックポイント

株価反発が本物か見極める5つのチェックポイント一覧|コアCPI・主導セクター・信用買い残・為替

急落後に一番難しいのは、実は下げている最中ではなく「反発局面」です。

「戻ってきたから大丈夫」と飛び乗ると、戻り売りに捕まる。逆に疑いすぎると、本物の回復に乗り遅れる。だから僕は、戻りの「質」を5つのポイントで採点します。

まず一覧表から。詳しい見方はこのあと順番に説明します。

# チェックポイント 良いサイン ✅ 悪いサイン ⚠️
CPIのコア指数 予想以下 予想超え
反発の主役 AI・半導体が主導 バリュー株・内需だけ上昇
信用買い残 減少に転じる 高止まりのまま
ドル円(6/15〜17通過後) 円安〜横ばい 円高が加速
7月アタマの値動き 戻りが続く 戻りが止まって反落

①:CPIの「コア」が予想以下だったか

表面の数字だけでなく、変動の大きい食品とエネルギーを除いた「コア指数」を見ます。

ヘッドラインが良くてもコアが強ければ、インフレの芯は残っているということ。その安心感は長続きしません。

②:反発を「誰が」主導しているか

ここが一番大事です。売られたAI・半導体株が買い戻されているなら、健全な反発。

逆に、銀行や食品などのバリュー株・内需株だけが買われているなら、それは「攻め」ではなく「逃げ」の上昇です。主役が買われない戻りは長持ちしない、というのが僕の経験則です。むしろ守りの株への資金逃避が続くのは、相場全体の天井サインとして警戒します。

③:信用買い残が減り始めたか

過去最高まで積み上がった信用買いが投げさせられて、残高が減っていくこと。痛みを伴いますが、底固めには必要なプロセスです。

残高が高止まりしたままの反発は、上値が重くなります。信用残高は日本取引所グループが毎週公表しているので、誰でも確認できます。

④:日銀・FOMC通過後に円高が進んでいないか

6月15〜17日の日米中央銀行イベントを通過したあとのドル円の方向です。

日銀が利上げに動き円高が加速するようなら、輸出企業の多い日本株の戻り上限は切り下がります。株だけでなく為替もセットで見るのが、この局面の鉄則です。

⑤:7月アタマの戻りで止まらないか

仮に反発が順調に続いた場合、僕が次に警戒しているのは「7月上旬」です。

例年7月上旬には国内ETFの分配金捻出売り(1兆円規模)が出るうえ、6月の相場を支えた配当再投資の買いも一巡します。買いが減って売りが出る切り替わりポイントです。

勢いよく戻ってきた場合ほど、「7月アタマの高値が当面の天井」になる可能性を頭に入れておきます。

採点の目安

5つのうち3つ以上が良い方向なら、反発は本物に近いと判断して強気を維持します。

1〜2個しか点灯しないなら、その戻りは疑ってかかる。僕自身、シナリオ①で書いた「反発局面での現金比率回復」を実行するかどうかは、このチェックリストの点数で決めるつもりです。

初心者がやってはいけないこと3つ

株価暴落時にやってはいけないNG行動3つ|積立停止・レバレッジ逆張り・値ごろ感ナンピン

ここからは実践編です。まず、やってはいけないことから。

NG①:積立NISAを止める・売る

よわび

よわび
正直に言うと、僕の積立NISAも週明けはけっこうマイナスになりそうで怖いんだよね…。いったん止めたほうがいい?
つよび

つよび
気持ちは分かる。でも、それが一番やりがちで、一番もったいない行動なんだ。

積立投資は「安いときに多くの口数を買う」ことでリターンの土台を作る仕組み。暴落時に積立を止めるのは、バーゲンセールの日だけ店に行かないようなものです。

15年、20年単位の積立にとって、1回の急落は誤差の範囲。2024年8月の歴史的暴落で売らずに積み立て続けた人は、その後しっかり報われています。

NG②:レバレッジで全力の逆張り

「暴落はチャンス」という言葉を真に受けて、信用取引やレバレッジ型の商品で一気に買い向かうのは危険です。

さきほど書いた通り、信用買い残は過去最高で、投げ売りの本番がまだ残っている可能性があります。二段安が来たとき、レバレッジは退場(強制決済)に直結します。

チャンスを取りに行くにしても、現物で、分割で。これが鉄則です。

NG③:「もう安い」という値ごろ感だけのナンピン

「あれだけ下げたんだから、もう底でしょ」という感覚だけで買い増すのもNGです。

下値のメドは感覚ではなく数字で持つべきです。僕が見ているメドは2つあります。

  • 日経平均の予想PERが17倍まで下がる水準。計算するとおよそ6万3,000円
  • 25日移動平均線からのマイナス乖離が3〜5%に達する水準。過去の強い相場では、このゾーンが押し目になってきた

こうした数字に近づいたとき、初めて「分割で拾う」選択肢を検討する。順番を間違えないことです。

いまやるべきこと3つ

株価暴落時にいまやるべきこと3つ|積立継続・現金余力の点検・CPI前のルール決め

①:積立は淡々と続ける

NG①の裏返しです。何もしないこと、続けることが、長期投資家にとって一番の正解になりやすい局面です。

口座の評価額を見る回数を減らすのも、立派な暴落対策だと思います。

②:現金余力とリスク許容度を点検する

今回の僕の反省点でもあります。

「いま追加で買える現金はいくらあるか」「あとどれくらい下がったら夜眠れなくなるか」を、紙に書き出してみてください。

含み益が大きく減っても生活に影響がないなら、何もしなくていい。逆に、生活資金まで投資に入れていることに気づいたら、反発局面で一部を現金に戻すことを考えるべきです。

③:水曜のCPIをまたぐ「自分のルール」を決めておく

シナリオ①なら何もしない。シナリオ②で6万3,000円に近づいたら、現物で少しだけ買う。あるいは「どっちに転んでも今月は何もしない」でもいい。

大事なのは、発表前に決めておくこと。価格が大きく動いてから考えると、人間は必ず感情で動きます。

💡 暴落時に動けるかは「口座の準備」で決まる

押し目を分割で拾うにも、まず証券口座が要ります。日本株の取引手数料が1日50万円まで無料の松井証券は、少額の分割買いと相性がよく、僕も口座を持っています。急いで投資する必要はありませんが、口座だけは平時に作っておくのがおすすめです。

よくある質問(FAQ)

Q1. 株価暴落の原因は何ですか?

2026年6月5日発表の米雇用統計が予想の約2倍と強すぎたことです。インフレ再加速と利上げへの警戒が一気に高まり、金利に敏感なAI・半導体株を中心に売られました。

Q2. 積立NISAはやめたほうがいいですか?

やめないことをおすすめします。積立投資は安い局面で多くの口数を買える仕組みなので、急落時に止めると長期リターンの土台を自分で崩すことになります。

Q3. 今は買い時ですか?

断言はできません。信用買い残が過去最高で売り圧力が残っており、6月10日の米CPI次第で二段安もありえます。買うなら現物・分割が前提です。

Q4. CPIとは何ですか?

消費者物価指数のことで、モノやサービスの値段がどれだけ上がったかを示す代表的なインフレ指標です。米国分は毎月発表され、金融政策を左右します。

Q5. なぜ雇用統計が良いと株が下がるのですか?

景気が強すぎるとインフレが再加速し、中央銀行が金利を下げられなくなる(むしろ上げる)と市場が考えるからです。金利上昇は成長株の評価を下げます。

Q6. どこまで下がる可能性がありますか?

ひとつのメドは日経平均の予想PER17倍にあたる6万3,000円前後です。ただしあくまで目安で、CPIや日銀会合の結果次第で上下します。

Q7. 半導体株だけ大きく下がったのはなぜですか?

金利上昇の影響を最も受ける高成長・高評価セクターだからです。これまで一番買われてきた分、巻き戻しも一番大きくなりました。

Q8. 日銀会合で何が警戒されていますか?

6月15〜16日の会合での利上げ観測です。利上げで円高が進むと、輸出企業の多い日本株には逆風になりやすいです。

Q9. 過去の暴落はどれくらいで戻りましたか?

直近では2024年8月に日経平均が1日で12%下げましたが、数ヶ月で急落前の水準を回復しました。ただし回復期間は暴落の原因によって異なり、保証はありません。

Q10. 反発が始まったら買ってもいいですか?

戻りの「質」を確認してからが安全です。AI・半導体主導の反発か、信用買い残が減り始めたか、円高が進んでいないか。本文のチェックポイント5つのうち3つ以上クリアが目安です。

まとめ:恐怖で動かず、カレンダーで動く

最後に要点をまとめます。

  • 今回の暴落は「業績」ではなく「金利観測の急変」が起点
  • 信用買い残が過去最高という需給の重さが下げを増幅した
  • 分かれ目は6月10日(水)21時30分の米CPI。落ち着けば反発、強ければ二段安を警戒
  • 僕のメイン想定(体感6割)は「CPI通過で鈍い反発・全戻しはしない」。だから保有は売らず、反発で現金比率を作り直す
  • 想定が外れたと認める基準も決めてある(6万3,000円割れが定着/バリュー株だけの上昇が継続)。揃ったら強気を捨てる
  • 反発が来ても飛び乗らない。チェックポイント5つで戻りの質を採点してから
  • 来週はSQ・スペースX上場・日銀・FOMCとイベント4連発。6月17日を過ぎれば霧は晴れやすい
  • 積立は続ける。レバレッジ逆張りと値ごろ感ナンピンはしない

暴落の渦中では、SNSの悲鳴も専門家の強気も、どちらもノイズになります。

頼りになるのは、事前に決めた自分のシナリオと、外れたときの行動基準、そしてイベントの日付。恐怖で動かず、カレンダーで動く。これが10年相場を見てきた僕の結論です。

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この記事を書いた人

つよび

つよび
個人投資家(2児の父)・株式会社経営
    • 投資歴10年以上。FXから始め、2024年の新NISAを機に株式投資へ軸足
    • 日本株(ファンダメンタルズ+スイング)メイン・新NISA/米国ETF/投資信託も併用
    • 米国株の取引はmoomoo証券を中心に運用
    • YouTube「FireriF(つよび・よわび)」でリアルな投資判断を発信中

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最終更新: 2026年6月6日

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